欧州移民めぐり緊張続く ベラルーシ当局が暴行

ポーランドとの国境に近いベラルーシ西部で過ごす難民の子どもら=21日(ゲッティ=共同)
ポーランドとの国境に近いベラルーシ西部で過ごす難民の子どもら=21日(ゲッティ=共同)

【モスクワ=小野田雄一】欧州連合(EU)への移住を望む中東などの人々がベラルーシに入国し、ポーランド国境で立ち往生している問題は、帰国作業が始まるなど状況悪化に一定の歯止めがかかっている。ただ、ベラルーシ当局による暴行の証言や、ベラルーシがEU側への不法越境を手助けしているとする情報が出るなど、緊張はなお続いている。

移住希望者の多くの出身地とされるイラクは18日、帰国便を編成。立ち往生していた推計2~3千人のうち約400人が帰国した。残る人々もベラルーシが設置した臨時の避難所に収容されるなどしている。国営ベルタ通信によると、同国のルカシェンコ大統領は22日、新たな帰国便を準備すると発表した。

ただ、帰国したイラク国民は「ベラルーシ当局に暴行された」と証言。ロイター通信によると、ポーランドは19日、ベラルーシが避難所から人々を再び国境に連れ戻し、国境警備隊を妨害して強制的に越境させていると非難した。