再出発「考えることできない」 辞職の木下富美子氏一問一答

都議辞職を表明、謝罪会見に臨む木下富美子東京都議=22日午後、東京都庁内(春名中撮影)
都議辞職を表明、謝罪会見に臨む木下富美子東京都議=22日午後、東京都庁内(春名中撮影)

「順法精神が弛緩(しかん)していた」「本当に、本当に申し訳ない」。無免許運転による人身事故をめぐり、東京都議会で2度の辞職勧告決議を受けていた木下富美子都議(55)が22日、辞職した。木下氏は同日、都庁で記者会見し謝罪したが、都議会への長期欠席を続け議会は混乱。最後は小池百合子知事からも突き放された格好での退場劇となった。

木下氏は午後6時の開始予定時刻から数分遅れ、代理人の弁護士を伴って都庁の記者会見場へ。今月9日に再選後初めて登庁した際、批判を受けた赤いワンピース姿とは異なり、黒っぽい服装で臨んだ。

冒頭で木下氏は「本日、東京都議会議長に辞表を提出することを決断しました」と説明を始め、小池氏とも面会して辞職を決断したことなどを明かした。その上で、「今後下される司直の判断に従って、罪を償っていく。都民と有権者の皆さまに改めてお詫び申し上げる」などと話し、深々と頭を下げた。

さらに「交通法規の順法精神が弛緩していたことは申し訳なく思う」などと述べ、時折声を詰まらせながら辞職を決意した経緯について説明した。

記者会見での主なやりとりは次の通り。

--小池百合子知事に面会をしたのは

「本日(午後)2時より知事室でお話をした」

--知事からは「再出発のときには相談に乗る」と言われたと言った。再出発とは政治の世界に戻ることなのか

「刑事(裁判)の解決に弁護士の指導を受けながら対応したい。多くの方にまずおわびしたいと考えている。その先のことは、まだ全く決めることはできていないが、女性と子供たちのため、困った人のために力になりたい気持ちは変わらない。選挙に出るかは、そのような状況なのでまだ全く考えることはできていない」

--(議員報酬を)寄付した先は「答えられない」と言った。具体的に、どういった団体にどのような形でいくら寄付したのか

「11月の初旬だったと思う。銀行振り込みで。都議として7月に新しい任期になってから、議会を欠席していた3カ月分の議員報酬、総額190万円弱を女性や子供たちの支援をする団体などに寄付をした」

--地元の団体か

「地元の団体に寄付するのは公選法の規定で禁じられているので、板橋区でない団体に寄付した」

--7月2日の事故以外でも、免許停止期間中に運転を繰り返したのか

「全て決着した折には、裁判の場でも明らかになることではあるし、ホームページなどの手段を含めて説明したいと思う」

--事故のとき、支援している区議には「今回の件で免許停止になった」と説明した。どうして噓の説明をしたのか

「本当にそのことは区議の方を含め、申し訳ない説明になった。その点については噓になっていたと思う。私の至らない所だと思う。今思えば『何でそんなことになってしまったのかな』と思っており、その時は混乱していたとしか言えない」

--改めて支援者にどう説明するのか

「ご支援いただいた区議の皆さま、ボランティアとして私の選挙活動に協力いただいた方々、選対の皆さまには、お一人お一人おわびの言葉を伝えるために、可能であればお訪ねをしていきたい」

--辞職が遅くなった理由は

「事故後、精神的なことから非常に(体調が)不調な状況に陥った。また、(有権者から)『続けてほしい』という声があったのも確か。そして、仕事ができない状況、知事のお言葉、さまざまな要因が重なって本日の発表に至った」

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