北海道むかわ町で高齢者虐待 町は「継続的に業務改善を指導」

虐待問題について説明するむかわ町の竹中喜之町長=22日午後4時すぎ、北海道胆振(いぶり)管内のむかわ町役場(坂本隆浩撮影)
虐待問題について説明するむかわ町の竹中喜之町長=22日午後4時すぎ、北海道胆振(いぶり)管内のむかわ町役場(坂本隆浩撮影)

北海道胆振(いぶり)管内むかわ町の高齢者グループホームで、1人の職員が高齢の入居者に精神的虐待を行っていた問題で、むかわ町が22日、町役場で記者会見を開いた。竹中喜之町長は入居者とその家族に謝罪するとともに、グループホームを運営する社会福祉法人愛誠会に対し業務改善の指導を行ったとし、「改善状況や是正状況を確認しながら継続的に指導する」と早急に対応を進める考えを示した。

精神的虐待が行われていたのは、むかわ町穂別の「穂別高齢者グループホームみのり」(定員9人)。同法人が町から指定管理を受けている。

今年8月11日、道の出先機関である胆振総合振興局に匿名で虐待疑いの通報があった。町は13日に連絡を受けたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言発令などを踏まえて慎重に対応。「10月下旬からグループホーム職員への聞き取り調査などを行った結果、精神的虐待があったことを確認した。今月12日付で同法人に高齢者虐待防止法に基づく改善指導を行った」としている。

竹中町長によると、グループホームに入居する9人の高齢者のうち、5人が大声で高圧的な態度や命令口調による精神的虐待を複数回受けていた。数人の入居者はこの職員の入浴介助などを嫌がるようになったという。グループホームには施設長を含む職員9人が勤務。数人が暴言による虐待行為を行う職員を注意していたが、「指摘直後はおさまっても時間がたつと言葉遣いが再び荒くなった」という。

町は同法人に対し、12月10日までに業務改善計画書を提出するよう指導している。竹中町長は「報告内容を踏まえてしっかり対応したい」と話している。