京王線刺傷、22日に男再逮捕 火をつけ殺害図った疑い

送検される服部恭太容疑者=2日午前、警視庁調布署(佐藤徳昭撮影)
送検される服部恭太容疑者=2日午前、警視庁調布署(佐藤徳昭撮影)

東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、警視庁調布署捜査本部は、乗客の男性(72)に対する殺人未遂容疑で逮捕した住所不定、無職、服部恭太容疑者(25)を、別の乗客らに対する殺人未遂と現住建造物等放火容疑で22日に再逮捕する方針を固めた。21日、捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、服部容疑者は10月31日午後8時ごろ、調布駅を出発した京王線特急内で、都内の会社員の女性(60)ら近くにいた乗客15人に対し、約3リットルのライターオイルをまき、ライターを投げ込んで火をつけ、殺害しようとした疑いが持たれている。床の一部が燃えたものの、乗客らは別の車両に逃げ込み、全員無事だった。車両内に防犯カメラはなく、ツイッターの投稿画像から被害人数を特定したという。

服部容疑者は犯行時、米人気コミック「バットマン」シリーズの悪役「ジョーカー」にふんし、刃渡り30センチのサバイバルナイフやペットボトルに移し替えた約4リットルのライターオイル、殺虫スプレーなどを所持。乗車直後に面識のない男性(72)の胸をナイフで刺し、車両を移動した後、ライターオイルをまいて火を放ったとみられる。動機について「仕事や人間関係で失敗し、死にたかった。自分では死ねないので、ハロウィーンの日に2人以上殺して死刑になりたかった」などと説明している。

服部容疑者は約3年前から福岡市内のコールセンターで働いていたが、配置転換を命じられ、今年6月に退職。借金を重ねながら神戸や名古屋を観光して回り9月末に上京した。八王子市内のビジネスホテルに滞在し、都内でも観光しながら、ライターオイルやスプレーなどを買い集め、犯行に向けて準備を進めていたという。

当初はハロウィーンでにぎわう渋谷での大量殺人を計画していたが、8月に発生した小田急線刺傷事件を契機に、電車内での犯行に方針を切り替えた。