重文、競売で2億円落札 「紙本著色拾遺古徳伝」

国の重要文化財の絵巻「紙本著色拾遺古徳伝(しほんちゃくしょくしゅういことくでん) 巻第八」(西脇家本)が、東京都品川区の競売会社「ニューアート・エストウェストオークションズ」のオークションにかけられ、2億4390万円で落札されたことが22日、分かった。

同社によると、重要文化財が競売に出品されるのは極めてまれ。同絵巻は鎌倉末期の作品。9巻セットで製作されたうちの1巻で、浄土宗の開祖である法然の臨終の場面などが、伝統的な大和絵の画風で描かれている。長年個人が保管していたが、18日に落札された。

落札者は非公表。国指定の重要文化財のため、資格審査後に購入が決まるとしている。

文化財保護法では、所有者は国宝や国重文を売却する際、契約前に相手や予定額を国に申し出なければならない。国は、保護のために必要と判断すれば、優先的に買い取れる。