鍵山GP2連勝も「悔しい」

男子で優勝し、メダルを胸に日の丸を掲げる鍵山優真=グルノーブル(共同)
男子で優勝し、メダルを胸に日の丸を掲げる鍵山優真=グルノーブル(共同)

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、フランス杯は、男子の18歳、鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が今季GP2連勝を飾り、シリーズ全6戦の上位6人で争われるファイナル(12月、大阪)進出を決めた。

演技を終えた鍵山に、笑顔はなかった。フリーの後半でミスが相次ぎ、185・77点。ショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位となり、表彰台の一番上に立ったものの、「うれしいか、悔しいかどっちかといわれたら、悔しい」と複雑な表情を浮かべた。

今季から新たに取り組む4回転ループは回避した。「失敗して後半もボロボロになってしまうより、まとめたほうがいい」との判断だった。前半は2本の4回転ジャンプを決めた。

だが、後半の4回転トーループの着氷で手をつくと、フリップ-ループの連続3回転はこらえる形になり、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は1回転半になった。「できることなのにミスしてしまった。気持ちや根性が足りなかった」と反省した。

2週間前のGP第3戦、イタリア大会は、SP7位から大逆転優勝した。SPで出遅れたことは、「嫌な記憶とかではなく、これも自分の弱さという、一つの経験」と前向きにとらえた。今大会に不安は持ち込まず、SPでは大きなミスなく100点超えした。ただ、フリーをそろえられなかった。

GP2連勝を遂げ、シリーズ上位6人による12月のGPファイナルの切符を手にした。「この試合や前回の大会で、実力が足りないと感じた。4回転ループや、後半でもいいジャンプが跳べるようにもっと練習したい」。北京冬季五輪のメダルを狙う18歳が、次なる舞台へ気持ちを引き締めた。(久保まりな)

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