児童書

『めいたんていサムくんとなぞの地図 』那須正幹作、はたこうしろう絵

地方都市に住む小学2年生のサムくんはある日、火事にあった古民家の近くで古い手書きの地図を拾う。調べると、数十年前の地元を描いた図らしい。そこに書き込まれた「寶(たから)」の字に興味を示したサムくんたちは、勇んで発掘に向かうが―。

初めて読み物を手に取る小学校低学年の子供も引き付けるストーリーの中に、数十年で風景が一変した日本の町の歴史が織り込まれる。作者は「ズッコケ三人組」で知られ、7月に逝去した。本書は昨年開始した推理シリーズの第3作で、最後の作品。(童心社・1210円)