書評

『がんをデザインする』中島ナオ著

がんを患い、4月に38歳で亡くなったQOL(生活の質)デザイナーの7年にわたる挑戦の物語。

著者は不安や治療の副作用に悩みながらも、いかに生活の質を保つかを追求。「がんになっても大丈夫といえる社会をつくりたい」と起業した。

例えば、髪があってもなくても楽しめる帽子。がんの治療研究に個人や企業も参加できるプロジェクト。病を得て人生すらデザインする生き方を見いだし、多くの人と出会いながら思いを形にしていく。その軌跡は、がんに限らず迷いや悩みを抱えた人全てを勇気づけてくれる。(ニジノ絵本屋・1980円)