SMBC日本シリーズ2021は21日、京セラドーム大阪で第2戦が行われ、20年ぶりの日本一を狙うヤクルト(セ・リーグ優勝)が25年ぶりの頂点を目指すオリックス(パ・リーグ優勝)に2―0で競り勝って初勝利を挙げ、対戦成績を1勝1敗とした。セ球団の勝利は2018年の第2戦で広島がソフトバンクに勝って以来3年ぶりで、パ球団の連勝は13で止まった。
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8回、青木宣親の先制適時打に沸くヤクルトベンチ =京セラドーム (撮影・中井誠)
ヤクルトは高橋が5安打無失点で投げ切り、史上13人目となる日本シリーズ初登板での完封勝利を挙げた。打線が八回に青木の適時打で均衡を破り、九回にもオスナの適時打で加点した。
全試合がナイターで行われ、どちらかが4勝した時点で終了する。22日は試合がなく、23日の第3戦から東京ドームに舞台を移す。第6、7戦はほっともっとフィールド神戸で行われる。
青木「とにかくヒットを打つだけという気持ち」
青木が均衡を破る適時打を放った。八回に塩見が左前打でつないで得た2死一、二塁の好機で、1ボールから宮城の内角速球を、詰まりながらもしぶとく中前へ運び、一塁で右腕を力いっぱい振ってほえた。「チャンスが本当に少なくて、みんなが後ろにつなぐ気持ちでつないでくれたチャンスだったので、とにかくヒットを打つだけという気持ちだった」とうなずいた。
打線は五回まで宮城に完全に抑え込まれ、走者を1人も出せなかった。青木は六回1死から西浦と坂口の連打でつくった2死一、二塁の好機で三ゴロに倒れていただけに、やり返した。プロ18年目、ヤクルトの野手最年長となる39歳で初めて進出した日本シリーズに「ビッグゲームで力を発揮したい」と人一倍意気込んで臨み、日米で発揮してきた勝負強さを見せた。