中国が林外相訪中を要請 テニス選手不明「注視している」

全豪オープンでプレーする彭帥さん=2019年、メルボルン(ロイター)
全豪オープンでプレーする彭帥さん=2019年、メルボルン(ロイター)

林芳正外相は21日のフジテレビ番組で、中国の王毅国務委員兼外相と18日に行った電話会談で、訪中の招待があったと明らかにした。具体的な日程に関しては「まだ何も決まっていない」と説明した。また、中国の張高麗元副首相に性的関係を強要されたと告白した女子テニス選手の彭帥(ほうすい)さんが安否不明となっている問題について「注視をしているが、何か具体的な検討を開始したわけではまだない」と述べた。

一方、林氏は米通商代表部(USTR)のタイ代表と17日に行った会談で、米国の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)復帰を求めたことも明らかにした。米国の対日自動車関税撤廃に関しても「タイさんとの会談ではかなり強くその部分は言っている」と説明した。

韓国のいわゆる徴用工訴訟に関しては「仮に現金化に至ると日韓関係にとって深刻な状況を招く」と強調。その上で「日本企業が正当な経済活動をしていくために保護するという観点から、あらゆる選択肢を視野に入れて対応すべきだ」と語った。

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