「先には降りない」と粘投 ヤクルト高橋が完封勝利

ヤクルト先発・高橋奎二=京セラドーム大阪(撮影・中島信生)
ヤクルト先発・高橋奎二=京セラドーム大阪(撮影・中島信生)

日本シリーズ第2戦は、ヤクルトが2―0でオリックスに競り勝ち、対戦成績を1勝1敗に押し戻した。ヤクルト先発の高橋は、被安打5で相手打線を完封した。

前夜のサヨナラ負けを脳裏から消し去る完封劇だった。2-0で迎えた九回。オリックス最後の打者ジョーンズから、この日133球目の低い変化球で空振り三振を奪うと、ヤクルト先発の高橋はマウンド上でガッツポーズ。大舞台でプロ初完封勝利を挙げた左腕は「今日は絶対にやり返すぞという気合で投げた」と笑顔をはじけさせた。

五回まで毎回走者を背負い苦しんだ。対照的に三者凡退を続けるオリックス・宮城をにらみ「絶対に先には降りない」。闘争心をかき立てた。六回1死では、前夜にサヨナラ適時打を放った吉田正を、30キロ近い緩急差の直球とカーブで空振り三振に切って取った。

六、七回と三者凡退を続けた直後の八回の攻撃。2死一、二塁で詰まりながら中前に先制適時打を放った青木は「(高橋)奎二も頑張っていたから」。耐える背中を見ていた野手が粘りの打撃で応え、宮城をマウンドから引きずり下ろした。左腕は「点を取ってくれてギアをさらに上げられた」と安打を許さず、スコアボードにゼロを並べた。

セ・リーグのチームとしては2013年の巨人以来、21試合ぶりにパのホームで凱歌(がいか)を上げた。星を五分に戻し、「これからもまだまだきつい戦いが待っている」と高橋。慢心することなく東京ドームで敵を迎え撃つ。(五十嵐一)