米中「戦略的安定」対話、「大変初期の段階」キャンベル調整官

米国のキャンベル・インド太平洋調整官
米国のキャンベル・インド太平洋調整官

【ワシントン=渡辺浩生】米国家安全保障会議(NSC)キャンベル・インド太平洋調整官は19日、先の米中首脳会談で合意した「戦略的安定」協議の開始について「われわれはごく初期の段階にある」と述べ、両国政府で慎重に対話を進める考えを示した。

米平和研究所のオンラインイベントで語った。キャンベル氏は、不測の事態につながる判断ミスなどを防ぐための対話を第1段階に置き、核兵器だけでなくサイバーや宇宙空間も「戦略的安定」の構成要素とする考えを示した。

キャンベル氏はまた、「中国は過去、軍備管理に決して興味を持たなかった」と指摘。軍事作戦上の制限につながる対話に消極的で「防衛態勢の特性に関することを明かすのは実に慎重だった」と語った。

バイデン大統領との会談で習近平国家主席は、対話に備えていると述べたが、キャンベル氏は「徐々に試していく必要がある」と強調した。