ヤクルト、初戦落とすも収穫 高津監督「粘り強く」

6回、中村悠平の適時打で生還した山田哲人を迎えるヤクルト・高津臣吾監督=京セラドーム(撮影・宮沢宗士郎)
6回、中村悠平の適時打で生還した山田哲人を迎えるヤクルト・高津臣吾監督=京セラドーム(撮影・宮沢宗士郎)

SMBC日本シリーズ2021は20日、京セラドーム大阪で第1戦が行われ、オリックスがヤクルトに4―3で逆転サヨナラ勝ちして先勝した。ヤクルトは敵の最後の攻撃を防げなかった。幾度も窮地を救ってきた3番手マクガフは3-1で迎えた九回、無死満塁のピンチを招く。オリックスの好機が広がるたびに観客のボルテージは増し、宗、吉田正の連続適時打でとどめを刺された。「全力でやった結果。こういうこともある」。高津監督は敗北とともに足早にグラウンドを去った守護神をかばった。

粘り強く戦い、勝利の女神を振り向かせたはずだった。相手先発の山本に対し、六回に「みんなが初回から何とかしようという気持ちが強かった」という中村の中前適時打で先制に成功。下位打線もファウルで粘り、山本の球数を増やして六回までで降板させた。「山本が投げれば勝てる」というオリックスの計算を狂わせることはできた。

八回には村上が一時は勝ち越しとなる2ラン。10月13日以降、15試合連続で本塁打がなかった主砲にようやく一発が出た。クライマックスシリーズ・ファイナルステージ3試合でわずか1安打の主将山田も、その直前に左前打。少ない好機で打線もつながった。

白星発進はならなかったが、ソフトバンクに一方的にやられた6年前の日本シリーズとは違い試合の主導権は握れた。「粘り強い戦いを続けていければ」と指揮官。日本一をかけた戦いは始まったばかりだ。(五十嵐一)