インドが農業自由化法を撤廃 デモ受け選挙に懸念

モディ首相(AP)
モディ首相(AP)

インドのモディ首相は20日までに、農作物取引の自由化に関する法律を撤廃する方針を示した。昨年9月の成立から1年以上が経過しているにもかかわらず、農家らによるデモが続いていることを受けた措置。来年行われる地方選への影響を懸念したモディ政権が方針転換に追い込まれた。

仲介者を通さず農作物を販売できるようにし、農家の所得を向上させる狙いがあったが、自由化を不安視する声を打ち消すことができなかった。今年以降、デモ参加者と治安部隊の衝突で死者が出ていたほか、野党がデモを支援するなど政治問題化していた。

モディ氏は法律の趣旨を正確に伝えることができなかったと19日に釈明。今月末に始まる議会で関連法を撤廃すると述べた。地元メディアは反対が根強い北部パンジャブ州やウッタルプラデシュ州で来年に選挙を抱えていることが背景にあると報じた。(共同)