仲の良い兄弟に何が 男児ら3人不明の住宅火災

兵庫県稲美町の住宅火災現場を調べる消防関係者=20日午前9時41分(共同通信社ヘリから)
兵庫県稲美町の住宅火災現場を調べる消防関係者=20日午前9時41分(共同通信社ヘリから)

兵庫県稲美町で19日深夜、小学生の兄弟ら3人の安否が不明となり、焼け跡から2人の遺体が見つかった住宅火災。現場周辺は古い民家が点在している地域で、全焼した家も古い和風家屋だったが、2階の床が抜け落ち、全体が真っ黒に焼け焦げていた。

出火は日付が変わろうかという深夜。近くに住む女性(78)は、息子から「火事だ」と起こされて火災に気づいた。外に出ると、火の海のような光景が目に飛び込んできた。「火の粉がバチバチと飛んでいて、こちらの家まで来そうだった。足が震え、一睡もできなかった」と当時の様子を振り返った。

火災では、この家に住む小学生の兄弟らと連絡が取れていない。女性は毎朝、日課の農作業のときに登校する兄弟とあいさつを交わしていた。「笑顔で返事をしてくれる姿が印象的だった」といい、「本当に心配です」と顔を曇らせた。

近所の住人や兄弟の友人らによると、兄は野球が好きで、阪神タイガースの大ファン。休み時間には応援歌を歌っていたという。2人とも明るく、兄弟仲も良かった。

兄の同級生という小学6年の男児(12)は「(兄は)運動神経が良く、運動会では竹の棒を綱引きのように引っ張り合うゲームで活躍し、一方的に相手を引きずっていた。地区対抗のソフトボール大会ではキャッチャーもしていた。中学に入学したら、野球部に入ると思っていた」と心配そうに話していた。

兵庫2人死亡火災