月の一部が地球の影に入って欠けたように見える部分月食が19日、国内で観測された。国立天文台によると、今回は月の直径の97・8%が地球の影に入るのが特徴。欠けた部分が真っ暗になるのではなく、皆既月食に似て赤銅色に輝いた月が夜空に浮かんだ。
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東京都内で見られた部分月食。手前は東京スカイツリー =19日午後、東京都台東区(鴨川一也撮影)
月の欠け始めは午後4時18分。月の出の時刻は場所によって異なり、北海道や東北以外は、既に欠けた状態の月が昇る条件だった。同6時2分に月食が最も大きくなった。
次に国内で月食を見られるのは、皆既月食となる来年11月8日。今回と同様にほとんどが影に入る部分月食は、2086年11月21日まで待たなくてはならないという。