米大リーグの大谷翔平(27)が、満票でア・リーグ最優秀選手(MVP)を獲得したことで、日米の経済も大きく動きそうだ。関西大の宮本勝浩(かつひろ)名誉教授(理論経済学)は日米両国で今後1年間、計約252億円という「空前の経済効果」が生まれると試算する。
今年7月時点で、「ショータイム」によって年間計約240億円の経済効果があると試算していた宮本氏。MVP獲得によって、来季は1試合あたり観客が約3千~4千人増え、広告料収入やグッズなどの売り上げも増加すると予想。さらに、コロナ禍の収束で日本からの応援ツアーが再開されると見こし、今年1年間の経済効果をさらに上回るとはじき出した。
宮本氏の試算では、楽天の田中将大ら他の人気選手でも、経済効果は数十億円程度。「1人のスポーツ選手がもたらす経済効果としては空前の金額」といい、「大谷と同じ時代に生まれ、彼の活躍を自分の目で見ることができるのは幸せなこと」と話した。