没後10年…立川談志さんの最後の12年が未公開映像で初めて明かされる

上半身裸で自撮りする立川談志さん(C)フジテレビ
上半身裸で自撮りする立川談志さん(C)フジテレビ

2011年11月に亡くなった落語家、立川談志さん(享年75)の1000時間にも及ぶ未公開映像が没後10年の命日となる21日、フジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション 切なくて いじらしくて メチャクチャなパパ~家族が映した最期の立川談志~」(後2・0、関東ローカル)で紹介される。

本人と誰よりも近くで見守ってきたマネジャーでもある長男・慎太郎さんが撮影した約750本のビデオテープ…破天荒な生きざまで多くの人を魅了し“天才”と呼ばれた男の最後の12年をたどる。

家族だけが見つめ続けたという膨大な映像の始まりは、談志さんが63歳だった1999年。「本にしないで画で映っていくという時代。具体的にそこに生きてはいなくてもタイムスリップできるようになってくる」という自身の言葉で記録されていった。

孫を抱き柔和な表情を見せる立川談志さん(C)フジテレビ
孫を抱き柔和な表情を見せる立川談志さん(C)フジテレビ

そこには今は亡き森繁久彌さん、中村勘三郎さんをはじめ、ビートたけし、和田アキ子ら大物芸能人との私的な交流、また孫と遊ぶ優しいおじいちゃんの表情、最愛の妻との日常などありのままの姿が映されており、これまで明かされることがなかった素顔を初めて知ることができる。

一方で「生きるというのはつらい」「死にたい」など衰えを隠せない自身の体に戸惑い、もがき苦しみ、それでも「落語家なんだから恥もすべてぶっさらす」と強がる姿が見られる。

「落語とは人間の業の肯定」

生前、己に語り続けた言葉だが、言いようのない不安といら立ちが生々しく描かれていく。

映像の終盤には、生涯最期の高座となった「蜘蛛駕籠(くもかご)」が流れる。その後、落語家にとって命ともいうべき声を失いながらも死の直前までカメラに自らをさらし続けた談志さん。その思いとは…。

全編の語りは、女優の満島ひかりが務める。談志さんの長女・弓子さんの視点で紡がれた言葉の数々を読みながら「体が熱くなるドキュメンタリー」と振り返り、「ここに出てくる談志さんを見たらとっても元気になると思う。初めて知る若い人は楽しく飛び散るそのパワーに圧倒されるだろうし、久しぶりに見る人も“エネルギーあふれるこの感じ、忘れてた“と心躍るのでは。“人生を面白がる”という丸出しの姿がカッコいい」と語った。

予告動画がフジテレビ公式YouTubeで公開中。

(産経デジタル)