北総鉄道が来年10月値下げへ 通学定期は3分の1に

来年10月1日から運賃が値下げされる北総鉄道
来年10月1日から運賃が値下げされる北総鉄道

千葉県北西部などを走る北総鉄道(同県鎌ケ谷市)は19日、他社と比べて割高だとされてきた運賃を来年10月1日から値下げすると発表した。国土交通省に現行運賃の変更届け出を行った。初乗り運賃が現金払いで現行の210円から20円引きの190円となるほか、通学定期運賃は平均64・7%減と大幅に値下げする。

北総鉄道は京成高砂駅(東京都葛飾区)から印旛日本医大駅(印西市)までの約32キロを30~40分程度で結ぶ。同社によると、通学定期は京成高砂~印西牧の原駅間で有効期間1カ月の場合、現行の1万4990円から4990円に、同6カ月では現行の8万950円から2万6950円へと大幅に値下げされる。

同社は「通学定期は家計への負担が大きい。子育て世代への配慮や若い世代の入居促進につなげたい」としている。

普通運賃は、北総線内での利用促進を念頭に中距離帯での値下げを重視。新鎌ケ谷~千葉ニュータウン中央駅間ではICカード利用の場合、現行の580円が105円引きの475円となる。全線乗り通した場合は現行の837円が811円となる。

通勤定期も普通運賃に応じて値下げされ、京成高砂~新鎌ケ谷駅間で有効期間1カ月の場合、現行の2万4880円が2万160円に、同6カ月では現行の13万4360円が10万8870円に値下げされる。

一方、北総鉄道は、京成電鉄との乗り入れで、東京と成田空港を結ぶ。今回の決定に合わせ、京成電鉄も印旛日本医大~成田空港駅間の成田空港線で通学定期に限って値下げする。スカイライナーの運賃は値下げの対象とならない。

沿線自治体からは、歓迎の声が上がる。印西市の板倉正直市長は「北総鉄道の御英断に敬意と感謝を示すとともに、市としても一層沿線の活性化に取り組む」とコメント。白井市の笠井喜久雄市長は、「早期の決断に感謝。市民にとって利便性が高まる。経営を圧迫しない範囲でのさらなる値下げと、安全対策にも努めて頂きたい」とした。

北総鉄道は21年連続で黒字が続き、平成11年度には447億円に達した累積赤字も、創立50周年を迎える令和4年度には解消できる見込み。