皇室ゆかりの茶道具など 京都御所秋の特別公開始まる

紫宸殿の殿内に置かれた高御座(宮内庁京都事務所提供)
紫宸殿の殿内に置かれた高御座(宮内庁京都事務所提供)

京都御所(上京区)恒例の秋の特別公開「宮廷文化の紹介」が19日、始まった。通常は非公開の茶道具などが展示され、参観者らが宮廷文化に思いをはせていた。23日まで。

特別公開で展示されている二階台子(宮内庁京都事務所提供)
特別公開で展示されている二階台子(宮内庁京都事務所提供)

今回は「お茶」をテーマに、京都御所に伝わる茶道具や襖(ふすま)絵などが展示されている。平安時代に外来文化の一つとして皇室に導入された茶の文化。鎌倉時代以降、武家を中心に茶事の作法が広まっていくとともに、宮廷では独自の形式で行われるようになった。

今回の展示でひときわ目を引くのは、明治天皇即位の際に作られた茶道具を置く棚「二階台子(だいす)」。上部には四季の花や鳥が描かれた小襖がはめられ、和やかな趣となっている。宮内庁京都事務所の担当者は「茶の文化が宮廷文化と融合し、親しまれてきた過程を感じてもらいたい」と話した。

また、御所で最も格式の高い正殿「紫宸殿(ししんでん)」では、通年公開では閉められている戸が特別に開けられており、令和元年に天皇陛下の「即位の礼」に用いられた「高御座(たかみくら)」や「御帳台(みちょうだい)」なども見学できる。

午前9時~午後4時(入門は午後3時20分まで)で参観無料。問い合わせは同事務所(075・211・1211)。