1965年マルコムX暗殺、新証拠で2人の有罪判決を破棄

米ワシントンで報道陣に話すマルコムX=1963年5月16日(AP=共同)
米ワシントンで報道陣に話すマルコムX=1963年5月16日(AP=共同)

米ニューヨーク州の裁判所は18日、1965年の黒人運動指導者マルコムX暗殺をめぐり、殺人罪で起訴され服役した3人のうち2人の有罪判決を破棄した。米メディアが伝えた。検察当局は17日、再捜査で2人が暗殺に関与していない新たな証拠が見つかったとして、起訴を取り下げると発表していた。

2人はムハンマド・アジズ氏(83)と故ハリル・イスラム氏=2009年に死去。両氏とも1980年代に保釈された。実刑判決を受けた3人のうち有罪を認めていたトーマス・ヘーガン氏も、2人の無罪を主張していた。

アジズ氏は18日、自らの有罪判決について「決して起きてはいけないことだった」と強調。検察幹部は、捜査当局の責任を認め謝罪した。

昨年、米動画配信大手が暗殺の真相に迫るドキュメンタリーを配信し、捜査に疑問を呈したことを契機に検察が再捜査に着手。連邦捜査局(FBI)とニューヨーク市警が、無罪に結びついた可能性のある証拠を隠していたことも判明した。(共同)