自工会豊田会長、異例続投 3期連続

オンライン会見する日本自動車工業会の豊田章男会長=18日午前
オンライン会見する日本自動車工業会の豊田章男会長=18日午前

日本自動車工業会(自工会)は18日、豊田章男会長(トヨタ自動車社長)の任期を令和6年5月まで延長すると発表した。自動車業界は温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの達成や電気自動車(EV)開発などの課題を抱える。最大手トップが会長を務めることで大変革期を乗り切ろうという姿勢を示した格好だ。

併せて神子柴寿昭副会長(ホンダ会長)の後任にホンダの三部敏宏社長が就任し、日産自動車の内田誠社長、スズキの鈴木俊宏社長が副会長として新たに加わる人事も発表した。日高祥博副会長(ヤマハ発動機社長)と片山正則副会長(いすゞ自動車社長)は続投する。任期はいずれも来年5月から2年間。

会長は通常、トヨタとホンダ、日産が持ち回りで務めている。豊田氏の後任はホンダの順番だった。3期連続という異例の会長人事は、常勤の永塚誠一副会長が提案したという。

この日のオンライン会見で、豊田氏は「最後まで悩んだが、大変革期だからこそ同じリーダーで、という声を会員企業からいただいた。全力で取り組んでいく」と決意を新たにした。

永塚氏は「自工会の活動を熟知しているのは会長。会長のリーダーシップのもとで難しい課題に取り組む」と説明した。

三部氏は「大変革期を乗り越えていこうという思いに応えるべく、一緒に汗をかいていきたい」と抱負を述べ、内田氏は「新たな体制で意見交換しながら、力をつけることに協力したい」と語った。

鈴木氏は「軽自動車への期待の高さの表れととともに責任を感じる」と述べ、インフラ整備に向けた提言をしていく考えを示した。(宇野貴文)