鑑賞眼

田原俊彦 還暦記念コンサート「60th Birth Anniversary TOSHIHIKO TAHARA Double T Wonderland 2021」

パワフルに会場を盛り上げる田原俊彦(田村亮介撮影)
パワフルに会場を盛り上げる田原俊彦(田村亮介撮影)

還暦を祝う「ドレスコードは赤」の言葉通り、約5000人の客席は真っ赤に染まっていた。

最初に、ステージ横の大きな画面に映し出されたのは、田原俊彦が赤いスポーツカーで都内をドライブしている映像。その車が会場に乗りつけ、映像から実際のステージに目を移すと、そこには生身の〝トシちゃん〟が現れた。

「Happy Birthday」の言葉がある「月のイヤリング」から始まり、足運びも完璧。アップテンポの曲が続いても、乱れることはない。尊敬するポップスター、マイケル・ジャクソンを彷彿(ほうふつ)とさせるダンスは健在、どころかますます磨きがかかる。

この還暦記念コンサートは本来、4月に行われるはずだった。「7カ月待たせたけど、無事みんな還暦祝いをしてくれて、うれしい」と喜びを全身で表現。「赤のドレスコード、似合っている人、似合っていない人、それぞれですけど、本当にかわいいです」と客席いじりも忘れない。

ギラギラの赤の衣装から、学生服へのシルエット生着替えを経て、「青春ひとりじめ」でニヤリと笑う。スーツになって「ジャングルjungle」など、激しいパフォーマンスを披露。足は頭より高く上がり、年を経てなお、勢いとパワーにあふれている。

途中、研ナオコや黒柳徹子、五木ひろし、三浦知良ら親しい著名人からお祝いの言葉が音声で流される場面も。五木と三浦は客席にも姿を見せていた。

足を上げて熱唱する田原俊彦(田村亮介撮影)
足を上げて熱唱する田原俊彦(田村亮介撮影)

「踊りまくる曲が多いから、はっきり言ってきついけど」と言いつつ、「でも諦めません。60歳なんてまだまだ」と笑い飛ばす。「あの世でもよろしく」という歌詞がある今年の最新シングル「HA-HA-HAPPY」を歌い、アンコールではセグウェイに乗って「ラブ・シュプール」。最後の「センチメンタル・ハイウェイ」まで絶好調だった。

10日、東京都千代田区の東京国際フォーラム、ホールA。来年1月にWOWOWで独占放送・配信される予定。(三宅令)

公演評「鑑賞眼」は毎週木曜日正午にアップします。