入札制度あり方再検討へ 官製談合で町長逮捕の山梨・富士川町

富士川町役場に家宅捜索に入る山梨県警の捜査員=17日、山梨県富士川町(平尾孝撮影)
富士川町役場に家宅捜索に入る山梨県警の捜査員=17日、山梨県富士川町(平尾孝撮影)

山梨県富士川町発注の事業に関する指名競争入札をめぐり、現職町長が逮捕された官製談合事件で、同町の斎藤靖副町長は18日、記者会見し、外部有識者を招いて町発注事業の入札のあり方の点検や検討に入る方針を明らかにした。斎藤氏は町長の職務代理者を務める。県警は同日、町長の志村学容疑者(71)を甲府地検へ送検した。

会見冒頭、斎藤氏は「町長逮捕の社会的責任は重く、行政に対する信頼を大きく損ねた。町民に多大なご迷惑をかけている。深くおわびする」と陳謝した。

さらに、志村容疑者が指名競争入札で、参加業者名などを漏らしたとされる小林一容疑者(72)が経営していた設計事務所との契約状況を説明。合併により富士川町が発足した平成22年以降、20件で総額1億300万円に及ぶが、担当者は「特段に、契約件数や額が大きいという事実はない」としている。

町の入札での指名業者選定は、副町長や財務課長らで構成する指名選考委員会で行う。政治的な要素を反映させないため、委員会に町長は入っていない。だが、今回問題となった農業体験宿泊施設の設計業務では、何らかの方法で志村容疑者が介入し、小林容疑者の設計事務所が落札できるよう便宜を図ったとみられている。

町は入札のあり方を再検証する必要があるとして、外部有識者の意見を取り入れ、点検する方針。

この日までに、志村容疑者から町長を辞任するとの申し出はないという。