全国版ホテル定額サービス続々 東急や三井、専門サイトも

東急の定額制サービスの対象となる「大阪エクセルホテル東急」=18日、大阪市中央区
東急の定額制サービスの対象となる「大阪エクセルホテル東急」=18日、大阪市中央区

大手ホテルチェーンが全国に広がる店舗網を生かし、定額で各地のホテルに泊まれるサービスを拡充させている。東急は傘下ホテルで4月に先行して販売したプランを改良し、第2弾の募集を22日に始める。新型コロナウイルス禍で苦戦する業績の底上げを図りたい考えで、同様のプランは三井不動産ホテルマネジメントも販売。定額プランはテレワークの浸透などで需要が高まっており、全国の提携ホテルから選べる予約サイトも人気を集める。

東急の定額サービスは全国の傘下ホテルに30泊なら23万円(同伴者1人無料)から利用できる。対象施設は前回の2倍の78施設に拡大、募集定員も4倍の400人に増やす。ANAグループなど東急傘下以外の4社と提携し、ホテル間移動に伴う交通費を補助するなど特典も強化した。東急の担当者は「自社で展開していないエリアのチェーンとも組みたい」と同業他社との連携も視野に入れる。

全国で泊まれる定額サービスは、三井不動産ホテルマネジメントも強化する。2月に販売を始めた定額プランが好評だったことから、対象を東京や京都で3軒展開する高級ブランド「ザセレスティンホテルズ」を加えた38施設に拡大し、9月に定員300人で売り出した。自宅とホテルを使い分けたいとの声を受け、30泊プランでは利用開始から45日内に宿泊できるなど期間に幅を持たせた。

ホテルの長期滞在プランを専門にした予約サイトも登場している。グッドルーム(東京)は賃貸住宅紹介サイトの運営ノウハウを応用し、定額(月額6万9800円から)で全国の提携ホテルを予約できる「ホテルパス」を開始。提携施設は700軒を超えた。同社の小倉弘之社長は「賃貸住宅のような費用で審査の必要もないホテルの定額商品は、日本へ移住する外国人にも今後利用が広がっていくのでは」と期待している。(田村慶子)