連合会長が立民牽制「あり得ないことはあり得ない」

定例会見に臨む芳野友子会長(左)と清水秀行事務局長=18日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)
定例会見に臨む芳野友子会長(左)と清水秀行事務局長=18日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)

連合の芳野友子会長は18日の記者会見で、立憲民主党が先の衆院選で共産党と踏み込んだ協力を行ったことについて「あり得ない」と重ねて突き放した。19日告示の立民代表選では共産との協力の在り方が焦点となっており、新代表候補にクギを刺した形だ。

芳野氏は30日に誕生する立民の新代表が共産との共闘路線を継続した場合の対応を問われ、「新代表が決まった段階でコミュニケーションをとっていきたい。想定の話は避けたい」と述べつつ、「あり得ないことはあり得ない」と明言した。

また、衆院選を振り返り「立民は数が減ってしまった。このことは重く受け止めなければならない」と強調。「票の行き場がなくなってしまったということは現実的にあった」とも述べ、「立共共闘」が連合の選挙運動にマイナスに働いたと語った。

背景には連合と共産との長い対立の歴史がある。共産系の労組が大企業や経営者を敵視して激しい労働運動を展開してきたのに対し、連合は労使の話し合いを重視する「民主的な労働運動」を掲げてきた。共産への連合の忌避感は強く、立民が共産に接近した分、連合の立民離れに拍車がかかったというわけだ。

対照的に、共産との協力に背を向けて議席を伸ばしたのが、立民と同じく連合に支えられてきた国民民主党だ。玉木雄一郎代表は18日の記者会見で「共産との関係がこれまでのように『べったり』としたものであれば立民とは連携できない」と強調した。集票を考えれば、立民にとって共産の支援は「甘い蜜」だが、日本維新の会が台頭する中、連合と国民民主との関係が悪化すれば野党内で影響力が低下する可能性もある。新代表は難しいかじ取りを余儀なくされそうだ。(大橋拓史)