衆院千葉10区で林氏を支援 公選法違反で逮捕の千葉・多古町長

千葉県警本部=千葉市中央区
千葉県警本部=千葉市中央区

千葉県警に18日、公職選挙法違反(公務員の地位利用など)の疑いで逮捕された同県多古町長の所一重容疑者(56)。逮捕容疑は先月31日投開票の衆院選で、町長の地位を利用して町職員に対し、特定候補者への投票を依頼したとしている。県警は特定候補者について明らかにしていないが、同町を含む千葉10区は大激戦となり、所容疑者は林幹雄氏(自民)を支援していた。

「万が一のことがあったら、どうしようかと眠れなかった。本当に皆さんのおかげです」。所容疑者は林氏が当選確実となった先月31日深夜、銚子市内にある林氏の事務所で、安堵の表情を浮かべながら祝福の言葉を述べていた。

自民の幹事長代理を長年務めた林氏は74歳。党の内規で比例復活ができず、選挙区で敗北すれば後がない背水の陣だった。にも関わらず、谷田川氏が先行しているとの情勢調査の結果もあり、林陣営には危機感が広がっていた。

開票の結果、林氏は谷田川氏に3千票弱の票差でかろうじて勝利。10区は、自民が県内で勝った9選挙区で唯一、立民候補に比例復活を許した。多古町では林氏の3890票に対し、谷田川氏が3137票で約750票差だった。

谷田川陣営の関係者は所容疑者の逮捕について、「公正な選挙をゆがめる行為で、得票数に影響したと思う。正々堂々と戦ってほしかった」と苦言を呈した。