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輝きは続く 東京パラ、その後 舞台で観客魅了

ステージに臨む、車いすダンサー・かんばらけんたさん =17日、東京都渋谷区(佐藤徳昭撮影)
ステージに臨む、車いすダンサー・かんばらけんたさん =17日、東京都渋谷区(佐藤徳昭撮影)

車いすや義足、全盲など、障害を持ったパフォーマーらが出演する舞台「月夜のからくりハウス」が17日、東京・渋谷の文化総合センター大和田で上演され、観客を魅了した。

東京パラリンピックの開閉会式で演技を披露した、車いすダンサー・かんばらけんたさん(35)や全盲の歌手・佐藤ひらりさん(20)ら30組が出演。

舞台は、見世物小屋がテーマで、「まぜこぜ一座」としてそれぞれ芸を見せながら、社会的少数者の立場から多様な人たちが共生できる社会の実現を訴えた。かんばらさんは、自閉症のラッパー・GOMESSさんが歌う中、横に倒した車いすの車輪に乗って体を回転させる技「ろくろ」などを決め客席を沸かせた。

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プロデュースした一般社団法人「Get in touch」の代表で女優の東ちづるさん(61)は「東京パラリンピックの感動を一過性のものにしてはいけない」と力を込める。

「(東京パラ開閉会式のパフォーマンスは)障害の有無にかかわらず、格好良いものとして受け入れられた。障害者という言葉があるが、本当は社会のほうに障害がある。エンターテインメントを通して、社会的少数者を排除しない共生できる社会作りの一助となれれば」と話している。

(写真報道局 佐藤徳昭)

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