〈独自〉わずか5分で「賛成」切り替え 動画で判明 関西スーパー株主総会

関西ス-パーの臨時株主総会に向かう株主ら=10月29日、兵庫県伊丹市
関西ス-パーの臨時株主総会に向かう株主ら=10月29日、兵庫県伊丹市

エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリンググループとの統合案が可決された関西スーパーマーケットの臨時株主総会で、特定の株主が会場で投じた白票について確認を申し出て、わずか5分後に関西スーパー側が棄権から賛成に切り替えていたことが18日、関係者への取材で分かった。首都圏地盤のスーパー、オーケー(横浜市)が神戸地裁に申請している統合手続き差し止めの仮処分の判断に影響を及ぼす可能性もある。

関係者によると、当初は特定の株主が午後3時半ごろ、会場で投じた白票の扱いについて受付担当者に確認し、関西スーパー側は15分後の3時45分ごろに白票を賛成として扱うと弁護士の検査役に説明したと報告していた。

しかし、検査役が議場や受付の様子を撮影した動画を精査したところ、特定の株主は3時40分ごろに確認を申し出ていたことが判明した。検査役はすでに時刻などを修正した報告書を裁判所に提出している。

株主は検査役の調査に対し、受付に申し出た時刻について「よく覚えていないが午後3時30分くらい」と証言していた。

株主の申し出からわずか5分で票の扱いを切り替えたことに、オーケーの関係者は「手際がよすぎるのでは」と話す。一方で関西スーパーとこの株主は会場での関西スーパーからの働きかけを否定している。(井上浩平)