ソフトバンクグループ(SBG)が出資し、インドで電子決済サービス「Paytm(ペイティーエム)」を手掛ける「ワン97コミュニケーションズ」が18日、ムンバイなどインドの二つの証券取引所に上場した。新規株式公開(IPO)で国内過去最大とみられる1830億ルピー(約2800億円)を調達した。
初日の株価はIPO価格より約27%安い1560ルピーで取引を終え、厳しい船出となった。18日終値換算の時価総額は1兆ルピーをやや上回った。
同社はSBG傘下の決済サービス「ペイペイ」(東京)に技術提供したことで知られる。SBGはソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じてペイティーエムに資本参加している。
ペイティーエムは、スマートフォンで店舗のQRコードを読み取ることで現金を使わずに買い物ができるアプリで、個人間の送金も可能だ。インドでの利用者は3億人を超えている。(共同)