岸田文雄首相は18日、沖縄県の玉城デニー知事と官邸で会談した。玉城氏との会談は首相就任後初めて。玉城氏は令和4年度沖縄振興予算案をめぐり、内閣府が概算要求段階で2998億円とした対応について、3千億円台を確保するよう求めた。
会談は約20分間だった。関係者によると、首相は「西銘恒三郎沖縄北方担当相と話し合ってほしい」と応じたという。玉城氏が反対姿勢を示している米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関しては話題に上らなかった。
玉城氏は会談後、記者団に「沖縄振興などをお願いした」と語った。これに先立ち、玉城氏は松野博一官房長官とも面会し同様の内容を要望。松野氏は面会後の記者会見で「振興予算は引き続き予算編成過程で検討、調整する」と語った。