安定、清光など人気刀も 足利、山姥切展示に合わせ

3年前の「秘湯刀剣展」には若い女性ら約1万5千人が訪れた=平成30年2月、足利市昌平町の史跡足利学校
3年前の「秘湯刀剣展」には若い女性ら約1万5千人が訪れた=平成30年2月、足利市昌平町の史跡足利学校

栃木県足利市ゆかりの刀工・堀川国広の名刀・山姥切(やまうばぎり)国広(個人蔵、国重要文化財)が来春、足利市立美術館(足利市通)で再展示されるのに合わせ、刀工「大和守安定(やまとのかみやすさだ)」らの日本刀が同日程の来年2月11日~3月27日に、史跡足利学校(同市昌平町)で展示されることが分かった。共に刀剣ファンに人気とあって、展示期間中、足利市は刀剣フィーバーで沸きそうだ。

展示されるのは、安定の刀(刃長82センチ)、刀工・加州清光(かしゅうきよみつ)の刀(同69センチ)、江戸後期の名刀工・源清麿(きよまろ)の脇差「銘 環(たまき)」(同40センチ)=同県指定文化財。3本とも刀剣ブームの火付け役となったオンラインゲーム「刀剣乱舞」で刀剣男士に擬人化され、人気が高い。

安定と清光の2本は3年前、足利学校で開かれた「秘蔵刀剣展」で展示され、日本全国にとどまらず中国や台湾などの近隣諸国からも数多くのファンが殺到。23日間の会期で1万5千人を数え、足利学校の入館者を前年同期比の8割増へと押し上げた。会場周辺では刀剣男士にふんしたコスプレーヤーらの姿も目立ち、話題になった。

貴重な3本の刀を含めた日本刀など19点は昨年、足利市内の所蔵家から寄贈され、同市所蔵となっている。これら3本以外にも、江戸時代の足利の刀工・源景国(かげくに)の刀なども展示される。

4年前に行われた山姥切国広展にも約3万8千人が来訪。経済効果は4億円とされており、同市は新型コロナウイルス禍で影響を受けた観光商業対策として山姥切国広の再展示を決定した。さらに山姥切国広展示と同時期に、足利学校で人気刀の展示を行うことで、刀剣ファンの市内回遊による相乗効果を期待する。(川岸等)