静岡「第6波1月以降にも」県病院協会長「まだウイルスいる」

「第6波」への注意を促す静岡県病院協会の毛利博会長=17日、静岡県庁(田中万紀撮影)
「第6波」への注意を促す静岡県病院協会の毛利博会長=17日、静岡県庁(田中万紀撮影)

静岡県内の新型コロナウイルスの状況について、県病院協会の毛利博会長が17日、県庁で記者会見し「第6波が来年1月以降に起こることを前提としてほしい」と警戒継続を県民に呼び掛けた。県内では13日に45日ぶりとなるクラスター(感染者集団)が確認されており、再び増加局面に入らないか、関係者の間で懸念も出ている。

県内の新規感染者数は、1日600人以上だった第5波ピークの8月末からは激減し10月7日以降、10人未満の日が続く。ただ、今月17日までの直近1週間の10万人当たりは0・38人で、絶対数は少ないものの前週比1・17倍となっている。

国や県が経済活動を段階的に再開しているが、毛利氏は「ウイルスはまだ日本に潜んでいる。年末年始で人の往来が多くなる。感染症は些細な油断から広がる」と再拡大を懸念した。

現在の感染者減少は、7割に達したワクチン接種が「奏功しているのでは」と指摘。ただ13日に、浜松市の特別養護老人ホームで、県内では9月29日以来のクラスターが確認された。高齢者は早期に接種をしていた。2回の接種による抗体が減少してきた可能性も指摘される中、毛利氏は「接種の効果は感染者減少と明らかな重症化率低下がみられ、疑いがない」として「3回目を推進してほしい」と行政の対応に注文を付けた。

第5波で病床逼迫が問題となった医療体制に関し、静岡県は医療機関約740床とホテル内での入院設備約70床の計800床以上の病床を確保する計画で、感染症専門施設の設置についても検討を始めているという。毛利氏は県民には、感染抑制のためマスク着用や手指消毒など基本的対策の継続を求め、年末年始の忘新年会は「可能な限り、少ない人数でお願いしたい」と呼び掛けた。

さらに「世界ではコロナはまだ拡散している。収束にはまだまだ時間がかかり、最低でも1年以上は感染防止を徹底する必要があると考える」と指摘。「日本ではいまは落ち着いているが油断できない」と見解を述べて、「落ち着いている間に、第5波までにどんな問題があったか、情報発信はうまくいったのか検証すべきだ」と締めくくった。