働きかけ「全くない」 白票の関西スーパー株主

関西スーパーの臨時株主総会後、会場のホテルを後にする人たち=10月29日午後、兵庫県伊丹市(永田直也撮影)
関西スーパーの臨時株主総会後、会場のホテルを後にする人たち=10月29日午後、兵庫県伊丹市(永田直也撮影)

10月29日開かれた関西スーパーマーケットの臨時株主総会で白票を投じた株主の会社首脳は、いったん投票の集計が終わった後に票の扱いについて申し出た一連の動きに関し、産経新聞の取材に「会場の担当者に確認して投票している」と主張した。その上で、会場で関西スーパー側から働きかけがなかったかについて「全くない」と否定した。

関係者によると、この会社は山口県内に本社を置く食品スーパー。関西スーパー創業者の故・北野祐次氏が会長を務めた業界団体「オール日本スーパーマーケット協会(AJS)」に加盟し、約20年前に関西スーパーへ社員を研修に出したこともあったという。

食品スーパーの首脳は統合案に一貫して賛成の意思表示をしていたと強調し、投票の判断について「関西スーパーの従業員のことを一番に考えてあげる必要があり、従業員が幸せになれるかどうかが一番重要だ」と説明。上場来高値となる1株2250円でのTOB(株式公開買い付け)の意向を示していたオーケーに関し「いくら金で片付けようとしても、そんな問題ではない」と語った。

一方、検査役として総会に立ち会った弁護士が裁判所に提出した報告書によると、実際に総会に出席し投票したこの食品スーパーの幹部は、投票時の白票が棄権になるというアナウンスを会場で聞いていたとされる。この幹部は取材に、自身の投票行動にミスがあったことを強く否定した。(井上浩平)