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羅針盤 国際テクニカル調理製菓専門学校校長 小林芳靖氏 スイーツ甲子園予選を見届け

国際テクニカル調理製菓専門学校(宇都宮市)の小林芳靖校長
国際テクニカル調理製菓専門学校(宇都宮市)の小林芳靖校長

今回の「スイーツ甲子園」予選大会は今年8月、新型コロナウイルス対策を徹底し、西日本は5、6日に岡山ビジネスカレッジ岩田町キャンパス(岡山市)、東日本は11、12日に国際テクニカル調理製菓専門学校(宇都宮市)で開催された。予選を見届けた小林芳靖・同専門学校校長=写真=に、パティシエを夢みる高校生への思いを聞いた。(聞き手・宮田奈津子)

--予選大会の感想は

「さすが14回目を迎える大会で、レベルの高さは目を見張るものがある。どのチームも予選段階からしっかり準備して臨んでいた。声かけを重視したチームワークも良く、衛生管理も徹底していた。高みを目指そうという意欲もあった」

--高校生がコンテストに参加する意義とは

「私は中華料理が専門だが、調理でも製菓でも競い合う場には積極的に挑戦してほしい。技術を磨き、レシピを考え、独創性を生み出す。試行錯誤の末、結果が出ないこともあるが、学ぶことは多い。審査員の先生方から多様な視点の評価を受けることで、幅広い世代に受け入れられる食について考える機会となる」

--パティシエ人気が長く続いている

「おいしいケーキを作りたい-という素直な気持ちから製菓を志す生徒が多い。小麦粉や卵、バターといった食材から、バリエーション豊かな菓子が誕生する。かわいくて、おしゃれな世界だ。コロナ禍の巣ごもり需要、楽しみや癒やしとして、菓子需要は好調で、今も人気を支えているのではないだろうか」

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--華やかさの一方、技術の習得は難しい

「専門知識や素材を見極める力、技術が伴わなければいけない。専門学校の1~2年で習得できるものではなく、社会に出てからも学び続ける必要がある。コミュニケーション力や判断力、行動力も求められる。現実は厳しいが、そこばかりを指摘しても次世代は育たない。憧れや夢は大きなモチベーションになる」

--パティシエを目指す若い世代へのメッセージを

「『作ることが好き、食べることが好き』という人は適性がある。好きであれば、多少の困難があってもがんばれる。始めたら、あきらめないこと。続ける過程では、基礎を大切にしてほしい。基礎の積み重ねが実を結んでいく。好きこそものの上手なれ-で取り組んでみてほしい」


◆西日本予選と東日本予選大会の開催協力校

1◆予選大会の開催協力校

国際テクニカル調理製菓専門学校(宇都宮市) 国内外で活躍する講師陣が指導。洋菓子とパンを研究するコースや調理・製菓ダブルプログラムなど、広範な知識を習得できる。

専門学校岡山ビジネスカレッジ(岡山市) 医療事務など計10学科を擁する。パティシエ学科は2年制で、1300時間を超える実習時間で即戦力を養う。