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北朝鮮がまた飛翔体発射

山梨県で2つの観光MaaS ワイナリーや温泉など回遊 顔パスも

やまなし観光MaaSの出発式で「PiiMo」を試乗する山梨県の長崎幸太郎知事=3日、甲府市の昇仙峡(平尾孝撮影)
やまなし観光MaaSの出発式で「PiiMo」を試乗する山梨県の長崎幸太郎知事=3日、甲府市の昇仙峡(平尾孝撮影)

課題解消の切り札に

2つの実証実験では、山梨観光の課題解決への期待が大きい。シンゲンランドでは、交通アクセスの課題解消だ。

東京から甲府までは約130キロ。中央自動車道を利用すれば自動車で2時間以内だが、行楽に向かう土日午前中の下り、行楽帰りの午後の上り線は大渋滞が当たり前で、2時間程度余分にかかることもしばしば。一方、JR中央本線の特急なら新宿から甲府まで最短で90分だが、山梨県内では観光スポットへのバスなどの2次交通が脆弱(ぜいじゃく)だ。

長崎知事も「山梨観光の課題」とし、首都圏などからの観光客の満足度引き上げにはJRで山梨に来てもらい、2次交通機関を利用しやすくする方が現実的との見解で、「やまなし観光MaaSが課題解消の切り札になる」と期待する。

推進協議会の会長で、地元バス会社である山梨交通の雨宮正英社長も「(やまなし観光MaaSは)実証実験ではなく実用化実験。来年からの常設化を目指す」と、同社の事業としての早期運用へ意欲を示す。

富士五湖観光MaaSの狙いも周遊性の向上だ。富士五湖周辺は多くの観光スポットがあるものの、広範囲に点在しているため、特定の場所だけを訪れて帰る観光客が多い。実証実験では、観光客が一度の旅行でより多くの観光スポットを訪問できることを意識している。

インバウンドも狙う

2つの実証実験は現時点では国内の観光客が対象だが、コロナ収束後の訪日外国人観光客(インバウンド)も意識している。個人旅行の外国人観光客を増やしていくには、海外で先行しているMaaSは必須のアイテムとなるからだ。

富士山という日本を代表する観光コンテンツをもつ山梨県が観光立県として進化していくためにも、インバウンド向けのMaaSにまで展開できるかが問われる。(平尾孝)