大阪市保健所移転へ 感染急拡大時にも一元対応

移転の方向性が決まった大阪市保健所が入っている「あべのメディックス」の入り口=大阪市阿倍野区(南雲都撮影)
移転の方向性が決まった大阪市保健所が入っている「あべのメディックス」の入り口=大阪市阿倍野区(南雲都撮影)

大阪市は17日、幹部会議を開き、新型コロナウイルス対応を担う市保健所(同市阿倍野区)について、業務効率の向上を図り、市有施設であるホテルに移転させる方向性を確認した。

市保健所は現在、同区の民間ビル「あべのメディックス」に入るが、感染状況に応じたコロナ対応の体制拡充で執務場所が手狭に。疫学調査の一部チームなどを別の建物に移転させた。

市によると、コロナ対応部門の分散で感染者に対する最初の連絡が遅れるケースもあったとされ、市は感染急拡大時にも一元的に対応できる代替施設の検討を進めていた。

ホテルは中央区の「ヴィアーレ大阪」。市が市職員互助会に貸し、委託先の事業者が運営しているが、コロナ禍で経営が悪化していた。執務場所は感染「第5波」ピーク時の保健所全体の職員数(約750人)を想定しても十分な広さがあり、賃料がかからず、交通アクセスの良さからも適地と判断された。正式決定をへて、令和5年度中に改修工事に取り掛かる。

同市の松井一郎市長は会議後、「人員を増やしたときに一つの場所で全員がそろっての意思決定、連絡調整ができていなかった。限られた財源の中で保健所体制を強化する」と述べた。