浪速風

インドの脱石炭どうなる

今回はインドが悪者になった。国際的な地球温暖化対策を話し合うCOP26で、石炭火力発電の「廃止」に強硬に反対した。インドの二酸化炭素(CO2)排出量は世界3位で、経済発展に伴ってさらに増えるのは確実視されている。脱石炭を急いでくれないと他国の排出削減分を帳消しにしかねない、と各国をいらだたせた

▼インドにも言い分はある。国民1人当たりのCO2排出量は年1・7トンで、米国の同15・1トン、日本の同8・5トンなどを大きく下回る(2018年)。現状、CO2排出を削ることはエネルギー消費を減らすこと、端的に言えば生活を切り詰めることになる

▼ただ、今回のCOPでは、途上国の排出削減を支援する仕組みが一応整った。再生可能エネルギーや省エネ設備の導入に先進国が協力し、CO2排出削減の成果を分け合う。日本が実践している取り組みとほぼ同じものだ。インドが心変わりする後押しになれば、と思う。