名古屋鉄道は17日、愛知県から委託を受けて、災害時にドローンを活用して線路の点検をするための実証実験を名古屋市内で行った。名鉄によると、市街地を走る地上営業線でのドローンの実験は全国で初めて。
ドローンは名鉄築港線大江駅―東名古屋港駅の約1・3キロの線路上空約50メートルを飛行した。
あらかじめ決められたコースを自動操縦で往復した後、手動での操縦を組み合わせて再度点検した。大江駅付近の施設に待機する係員がドローンから送られる映像を見て線路に異常がないか確認。実験用に障害物として置いた青いシートの発見に成功した。
現在は豪雨などの災害後、試運転車両や係員による目視で線路の状態を点検しているが、ドローンを使えば効率化につながる利点がある。橋などの構造物の定期点検にも活用していく。