フジモリ元大統領の恩赦検討 ペルー法相「病状かなり悪化」

ペルーのフジモリ元大統領(AP)
ペルーのフジモリ元大統領(AP)

南米ペルーで禁錮刑が確定しているアルベルト・フジモリ元大統領(83)について、同国のトレス法務・人権相は16日に地元ラジオで、病状が「かなり悪化している」として人道的恩赦も考え得ると述べた。「もし容体が非常に悪ければ、自宅で死期を迎えられるように恩赦を検討するのが当然だろう」と指摘した。家族から恩赦の申請は出ていないとした。

フジモリ氏は10月に血中酸素飽和度の低下や胸の痛みのために、収監されていた拘置施設からリマ市内の病院に入院し、心臓手術を受けた。今月9日に緊急検査のために別の病院に一時移された。

フジモリ氏は、大統領在任中に左翼ゲリラと間違えられた市民らが軍に殺害された事件で2010年に禁錮25年が確定した。

ペルー政府は17年12月、高齢や病気を理由にフジモリ氏に人道的恩赦を与えたが18年に最高裁が取り消し、19年1月に再収監された。