新閣僚に聞く

古川禎久法務相 「入管行政改革 迅速に実行」

グループインタビューに応じる古川禎久法務相
グループインタビューに応じる古川禎久法務相

-―今年3月、名古屋出入国在留管理局でスリランカ人女性の死亡事案が発生したが、入管行政の現状をどう受け止めているか

「ルールにのっとり外国人を受け入れ、違反する者には厳正に対処しなくてはならない。一方で名古屋の事案はあってはならないことで、遺族の気持ちを察するとつらい。調査報告書で示された改善策を具体化するため、全職員が改革に向けた取り組みを迅速に実行することが大事だ」

--刑法犯における再犯防止策をどう考えるか

「統計上、満期釈放者は再犯リスクが高く、対策は喫緊の課題だ。再犯防止のためには孤立を防ぎ、地域の中で居場所をつくることが大事となる。国、地方、民間の連携を一層強化し、取り組みを進めていかなければならない」

-―侮辱罪に懲役刑を追加する改正案の要綱を法制審議会が答申した。表現の自由の萎縮を懸念する意見もあるがどう考えるか

「法制審では法定刑を引き上げても、正当な表現行為が処罰されるものではないということが確認された。今回の法定刑引き上げの趣旨、正当な表現行為の取り扱いについて、国会でしっかり説明したい」

--死刑制度への考えは

「国民感情、犯罪情勢、刑事政策のあり方を踏まえ、各国独自に決定すべき問題だ。世論の多数が凶悪犯罪での死刑はやむを得ないと考えている状況がある。殺人などの凶悪犯罪が後を絶たない状況からも、死刑を廃止することは適当ではないと考えている」

(桑波田仰太、写真も)