チェックアイ

光ったベンチの質 課題はセットプレー 清雲栄純氏

サッカー日本代表が1-0でオマーンを破った16日(日本時間17日)の2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選B組第6戦では、三笘、中山、古橋と、日本の質の高いベンチが勝ち点3の原動力だった。後半開始から出場した三笘はドリブルで何度も敵陣深くに入り、攻撃の〝スイッチ〟を入れた。チームの攻撃意識が高まり好機が増えた。決勝点もアシスト。素晴らしい代表デビューだった。

中山は高精度のパスで攻撃の起点になった。左サイドでの余裕あるプレーには左利きならではの視野の広さを感じた。古橋は相手DF裏を狙ってマークを分散させ、仲間が走りこむスペースを作った。3選手の躍動は競争を活性化し、チームの底上げを促すだろう。

前半は攻撃への意識が低く得点への期待が持てなかった。動きが重く、敵へのマークが甘かったチームを支えたのが、守備の「幹」を担う遠藤航、吉田、冨安だった。的確な読みと動きでピンチの芽を早い段階で着実に摘み取り、チーム全体に安心感を与えた。

最終予選6試合を通じて最大の課題はセットプレーだろう。FK、CKから得点がない。伊東、柴崎らはキックの精度を磨く必要がある。ボールに近いニア、遠いファーに、誰が、どんな間合いで走りこむかの約束も確認したい。武器にできれば攻撃の幅が広がる。

11月は敵地で2連勝し勝ち点6を積み上げた。勝利が必須の試合で勝つことは簡単ではない。効果的な交代のカードが生まれ、チームに勝負強さが備わってきている。来年に残る4試合で内容ある戦いをする準備はできた。確実にW杯出場をつかんでほしい。(元日本代表コーチ)