プーチン氏、ベラルーシの「ガス停止」発言に警告か

プーチン露大統領=15日、モスクワ(AP)
プーチン露大統領=15日、モスクワ(AP)

【モスクワ=小野田雄一】ロシアのペスコフ大統領報道官は15日、プーチン露大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領が14日に協議を行ったと明らかにした。国営ロシア通信が伝えた。ペスコフ氏は内容を明らかにしていないが、ベラルーシ経由で欧州連合(EU)入域を目指す中東などからの移民の急増問題をめぐりルカシェンコ氏が言及したロシア産天然ガスの欧州への移送停止について、プーチン氏は実行しないよう警告したとみられる。

これに先立ち、プーチン氏は14日に放映された露国営テレビ番組で「ガス通過国の大統領であるルカシェンコ氏が移送の停止を命じることは理論上は可能だろう」とした一方、「そうすればロシアとベラルーシの契約違反になる。両国関係の発展にも資さない」と述べ、ルカシェンコ氏を牽制(けんせい)。ペスコフ氏も12日、ルカシェンコ氏の発言は「ロシアと合意されたものではない」とし、同意できないとの立場を示していた。

ロシアにとってEUは最大のガス輸出相手で、ベラルーシを通過するパイプラインは主要な輸出ルートの一つ。ベラルーシが実際にガス移送を停止すればロシアの国家財政にも大きな影響が出るのは必至となる。

ルカシェンコ氏は11日、EU側が移民流入対策として国境封鎖や新たな対ベラルーシ制裁を検討しているとした上で、「われわれがガス移送を止めたらどうなるか、EU側は考えるべきだ」などと述べていた。