「地域課題を解決できる女性リーダーを支援」 青森・三沢の久慈さん

「女性が活躍できる社会を目指したい」と抱負を語る久慈美穂さん(本人提供)
「女性が活躍できる社会を目指したい」と抱負を語る久慈美穂さん(本人提供)

青森県三沢市 Misawa Art Project代表 久慈美穂さん(38)

女性が活躍できる社会を通して地域の活性化を目指そうと、女性の起業を支援するシェアオフィスや地域と人をつなぐイベントの企画・運営などを手掛けている。欧米に比べて日本は女性の社会進出に向けた環境整備の立ち遅れや社会全体の意識の低さが指摘されて久しい。「女性目線で地域課題を解決できるリーダーを育成したい」。主婦業と〝二足のわらじ〟ながら女性の自立に向けて奮闘している。

地元商店街の活性化に向けた活動をする中で子供中心のイベントなどを手掛けていた。だが幼い頃、祖父の介護で忙しかった母親と一緒に出掛けた思い出が少なく、寂しい思いをしてきた経験を踏まえ「ママたちが幸せになることが子供の幸せにつながるのではないか」と考え、母親向けのイベントやセミナーを運営。地域の活性化を目的に平成24年に団体を設立した。

事業の中心にあるシェアオフィスは、一つの空間で仕事や趣味などを共有することで人と人とのつながりや自らのステップアップにも結び付く可能性があることが最大の利点。「地域貢献を目指そうという人たちがシェアオフィスでサポートし合いながらブラッシュアップにつながることを期待したい」と笑顔を見せる。

イベントは、子供たちの関心を呼び込むような企画を実施。中でも、団体を立ち上げた年の12月のクリスマスイベントは思い出深い一つだった。

親がどういう気持ちでプレゼントをあげているかを子供に知ってもらうため、逆に子供が親に手作りのプレゼントをするという企画だった。目を輝かせながら真心こもったプレゼントを作る子供たちを目の当たりにし「誰かを思う気持ちを養うことの重要性を感じた」。人を思いやる心が、ひいては地域の愛着心を育むことにつながると信じているからこそ、子供たちがわくわくするような企画を今後も計画するつもりだ。

新たな事業として来年1月にキャリアデザインスクールの立ち上げを目指している。Uターン希望者や起業に関心のある女性に地域や企業の課題を言葉、デザインで解決するスキルを養い、女性リーダーの育成を図るのが目的だ。

人口減少が加速化する中、地域の将来を担う人材育成は喫緊の課題。「とかく男性社会の中で女性が活躍できる環境を作ることが重要。女性の人生が豊かになることを意識しながら事業を運営していきたい」と目を輝かせた。(福田徳行)