地方に勝機

消費7割減の須賀川そば つけ麺の「山ノ内大勝軒」が一肌

新メニューを試食する山ノ内町の竹節義孝町長(左)と、感想を聞く田内川真介さん(右)=8日、長野県山ノ内町(原田成樹撮影)
新メニューを試食する山ノ内町の竹節義孝町長(左)と、感想を聞く田内川真介さん(右)=8日、長野県山ノ内町(原田成樹撮影)

つけ麺スープは、志賀高原一の瀬ファミリースキー場で11月27日から冬季営業に入る「山ノ内大勝軒」で作り、一晩寝かせてから毎日納品する。

「須賀川そばは食感が強いので、熟成させることで魚介の風味を強調して負けないようにした。和風の大勝軒も味わっていただきたい」と田内川さん。

麺は、職業体験の中学生が打って太めになったそばが意外にマッチしたので、太めで提供することを考えている。小麦粉を2割混ぜた二八そばにするか、「須賀川法印そば」のいずれにするかは、相性や供給面などから検討中だという。

原点回帰

田内川さんによると、師匠で旧東池袋大勝軒オーナーだった山岸一雄さんのルーツである東京・荻窪の中華そば店「丸長」は、創業メンバーが長野県出身で、このうち何人かは日本そば職人だった。戦後に米国から小麦粉が大量に入り、一方でそば粉が入手しづらく、中華そばになった経緯があるという。それでもスープのうまみをサバやカツオ節で出すなど日本そばの名残があり「こうしてそばを皆さんに届けられるのは原点回帰であり、師匠の夢だったのかもしれない」と話す。

農家の高齢化で荒廃した須賀川地区の農地を使ってそばを栽培している「北志賀レインボー倶楽部」の会長、布施谷昌之さん(81)は「そばの需要を増やそうとしてくれてありがたい。道の駅だけでなく、地元の祭りのときに出すことなども考えたい」と話す。

山ノ内町では「具の入った温かいスープにそばをつけて食べるスタイルの提案をきっかけに、町の店も新メニューを探り、須賀川そばの活性化につながるといい」と、波及効果を期待している。(原田成樹)