参院選埼玉、与野党の攻防始動 「上田新党」成否は?

上田清司氏
上田清司氏

来年夏の参院選埼玉選挙区(改選数4)に向けた与野党の攻防が始動しつつある。与党にとっては、改選を迎える自民党の関口昌一氏(68)、公明党の西田実仁氏(59)の両参院議員会長の当選が勝敗ラインといえるが、令和元年7月の参院選から改選数が1増えたことを背景に、自民党県連内には新たに1人を擁立すべきだという意見もくすぶる。一方、野党系の改選組には、先の衆院選を見据えて新党結成を模索した無所属の上田清司参院議員(73)が含まれ、その動向に注目が集まる。

参院選に向け、自民党埼玉県連は既に関口氏の公認申請を党本部に行うと決めている。公明党県本部関係者によると、西田氏も公認候補となる見通しという。

気になるのは、自民党が2人目の候補を擁立し与党で3議席奪取をうかがう構想が現実味を帯びるかどうかだ。県連の小谷野五雄幹事長は産経新聞の取材に対し「未定だ。状況を見ながら判断する」と語る。

もっとも、自民党だけで2人を擁立すれば共倒れのリスクもつきまとう。

上田氏が当選した元年10月の埼玉選挙区補欠選挙の際も、自民党は独自候補擁立を断念した。埼玉県知事を4期務め抜群の知名度を誇る上田氏との対決を回避したというのが実相だが、仮に勝利したとしても「次の改選で3人を当選させる力はない」(自民党選対関係者)との判断に傾いたためだ。

対する野党側は、改選議員がいない立憲民主党の候補選びが目下の焦点となる。先の衆院選で低迷した立憲民主党にとって、参院選は野党の「盟主」としての存在感を示すことができるかを問われる崖っぷちの戦いだ。