〈独自〉知人から大麻譲り受け 少年3人書類送検

大阪府警本部
大阪府警本部

知人から大麻を譲り受けたなどとして、大阪府警少年課は16日、大麻取締法違反(譲り受け)容疑で、府内の16~17歳の少年3人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。3人は容疑を認め、「これまで500回ぐらい吸引した」などと供述。少年たちの周辺では同法違反容疑での逮捕者が相次いでおり、府警は少年たちの間で大麻が蔓延(まんえん)していたとみて全容解明を急ぐ。

少年3人のうち2人の書類送検容疑は8月下旬、知人の高校2年の男子生徒(16)から乾燥大麻0・5グラムを3千円で譲り受けたほか、残る1人は男子生徒とともに会員制交流サイト(SNS)を通じて売人から大麻10グラムを5万円で購入したとしている。

男子生徒は少年3人と同じ高校に通っていたが、9月に大阪府警が大麻取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕。さらに同月、男子生徒と同じ中学出身の元同級生ら3人が、密売目的で大麻を所持したとして府警に逮捕されていた。

府警によると、男子生徒と元同級生らの計4人は、うち1人の作業員の少年(16)の自宅で、大麻の加工や使用を繰り返しており、ツイッター上で購入者を募って売買も行っていたという。地元の少年らの間では「大麻部屋」として知られており、今回の事件で書類送検された少年2人が男子生徒から購入した乾燥大麻も、この大麻部屋で加工されて販売されたものだったという。

府警は少なくともほかに十数人の少年が大麻部屋に出入りしていたのを確認しており、これまでに中学生4人を含む5人の少年を補導。今後さらにくわしく調べる。

大麻汚染防止へ少年サポート

一連の大麻事件を受け、少年たちの間で広がる大麻汚染を食い止めようと、大阪府警は今月、関係機関と連携して「少年サポートチーム」を結成した。各機関と密に情報交換を行うことで、少年たちの啓発と地域住民らの安心安全の両立を図る。府警が少年の大麻乱用防止に特化したチームを結成するのは初めて。

チームは、事件が発生した地域の警察署や教育委員会、保護司会、児童相談所など8機関が参加。地元の中学や高校で薬物乱用防止教室を開催するなど啓発活動を行うほか、地域住民らの不安を取り除くため校内巡視や夜間の見回り、補導活動を強化する。

大麻取締法違反容疑で摘発される少年は全国的に増加傾向にあり、とりわけ昨年、府警が摘発したのは114人と全国最多。府警がこの114人に対し聞き取りを行ったところ、大麻の使用を始めたきっかけで最も多かったのが、「友人の勧め」(41・2%)だった。入手経路も「会員制交流サイト(SNS)」(43%)に次いで「先輩・友人からの入手」(38・6%)が多かった。使用の理由については「周辺者が使用していた」が全体のおよそ4割を占めた。

今回の事件でも、中学や高校の同級生といったつながりを通じ、大麻汚染が広がっていた。府警幹部は「地元の友人らを通じて大麻を使用するケースが横行し、大麻に対する危険意識が薄れている。撲滅に向けて全力を尽くしたい」としている。