省エネ大容量データ通信でロボ遠隔操作 NTT公開

NTTの「R&Dフォーラム」。遠隔地からでも公平にeスポーツを楽しめる通信技術などを紹介している=15日、東京都武蔵野市(林修太郎撮影)
NTTの「R&Dフォーラム」。遠隔地からでも公平にeスポーツを楽しめる通信技術などを紹介している=15日、東京都武蔵野市(林修太郎撮影)

NTTは15日、最新の研究開発の成果を公表する「R&Dフォーラム2021」に先立って、報道陣向けに最新技術を公開した。NTTが研究する、少ない電力で大容量のデータを伝送できる最先端技術「IOWN(アイオン)」を使って人間がロボットを遠隔操作する技術などを披露した。フォーラムは16~19日、オンラインで公開される。

ロボットの遠隔操作では、アイオンのネットワークを模擬的に再現。NTT武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市)から東京・日本橋のカフェの接客用のロボットを動かした。通常のインターネット回線と比べて操作にタイムラグが少ないといい、難病や障害により外出が難しい人のリモートワークに活用することが期待されている。

アイオンは令和元年にNTTが提唱した光信号を活用する効率的な通信技術。実現すれば情報の通信量は100倍以上になる一方、消費電力は100分の1以下に抑えられるという。

フォーラムではその他、eスポーツの公平な対戦環境を担保する通信技術なども紹介される。(林修太郎)

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