八街児童5人死傷事故 被告人質問詳報 「味が薄く焼酎で味を足した」「業務中飲酒は週2、3度」

事故を起こしたトラック運転手の梅沢洋被告(左)を立ち会わせ、千葉県警が行った現場検証=7月12日午前11時7分、千葉県八街市
事故を起こしたトラック運転手の梅沢洋被告(左)を立ち会わせ、千葉県警が行った現場検証=7月12日午前11時7分、千葉県八街市

千葉県八街市で6月、下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、児童5人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪に問われた元運転手、梅沢洋被告(60)の第2回公判が15日、千葉地裁(金子大作裁判長)で開かれ、弁護側による被告人質問が行われた。

弁護側の被告人質問での梅沢被告の主な証言は次の通り。

-逮捕当時、右方向から黒い影が飛び出してきたと供述した

梅沢被告「はい」

-防犯カメラの映像には映っていなかった

「はい」

-うそをついたのか

「防犯カメラの映像を見るまでは、(影を)見たと信じていた」

-(現場)近くに小学校があることは知っていた

「はい」

-気を付けていたことはあるか

「こうなってしまったらなんですが、子供たちの行き帰りの時間には気を付けようとしていました」

-影は本当にあったか

「なかったと思います」

-子供たちが目に入らなかった

「はい」

-どんな事故を起こしたか理解していたか

「電柱の物損」

-他に異常はなかった

「(被害児童の)防犯ブザーが鳴っていたので、異常を感じました」

<被害者家族とみられるすすり泣く声が法廷に響いた>

-停車後すぐ車から降りた

「自分では数秒後に降りたと思います」

-何が見えた

「倒れている男の子が見えました」

-子供たちを発見できなかった原因は

「飲酒による居眠りだと思います」

-(事件前に立ち寄ったコンビニでは)何を買った

「水とコーヒーと酒を買いました」

-途中で飲むつもりで買ったのか

「そんなつもりではないです」

-帰宅後に飲むつもりだった

「そうです」

-幕張パーキングエリア(PA)で昼食をとった

「はい」

-弁当か

「そうです」

-自分で作った

「自分で用意しました」

-おかずは

「マグロの刺し身です」

-味付けは

「マグロにしょうゆと酒をかけた」

-一気に食べたか

「おかずが残ったので、ご飯を食べ終わった後、つまみで食べました」

-どういうことか

「おかずとして食べたときに味が薄かったので、しょうゆと焼酎で味をつけなおして食べた。味を足すのに封を開けていたので(焼酎を)飲んでしまった」

-量は

「220ミリリットル」

-度数は

「20度」

-どのようにして飲んだ

「そのまま飲みました」

-何口で飲み切った

「6口だと思います」

-時間はどのくらいか

「10分くらい」

-酔いが回る感覚は

「ないです」

-業務中に酒を飲んだのは今回が初めてか

「いいえ」

-繰り返してきたのか

「何度もあります」

-頻度は

「会社に帰る前だと(トラックの中で)週に1、2度だと思う。(会社で)日報を書きながらも含めると週に2、3度」

-きっかけは

「PAで飲むのは、現場でいらつきがあったとき」

-(事故前に)同じ場所で飲んだことはあるか

「あります」

-被害者や遺族への気持ちは

「単純なんですけど、ごめんなさい。この言葉しか出てこない。いろんな謝罪の言葉をみるけど、上っ面の言葉に思えてしまう。こめんなさいしかできない」


八街市の児童5人死傷事故 八街市で6月28日、下校中の市立朝陽小の児童の列に大型トラックが突っ込み、5人が死傷した。運転手の呼気からは基準値を超えるアルコールが検出され、地検が7月、自動車運転処罰法の危険運転致死傷罪で起訴し、10月6日の初公判で運転手は起訴内容を認めた。初公判で検察側は「昨年には仕事中に飲酒しトラックを運転するようになった。同僚から注意を受けても聞き流していた」などと指摘した。事故当日はコンビニで焼酎を購入し、飲み切った後、八街市の市道を時速約56キロで走行中にアルコールの影響で居眠り状態に陥り、左側の電柱に衝突。さらに一列で歩いていた小学生の列に突っ込み、3年の谷井勇斗君と2年の川染凱仁(かいと)君が死亡。女児1人が重体となり、男児2人が重傷を負った。