大阪は「危ない交差点」だらけ? 府警が対策強化

日本損害保険協会が今秋公表した昨年の全国の交通事故多発交差点のランキングで、大阪府内の6カ所がワースト上位を占めた。自転車マナーの悪さなどが原因とみられ、毎年のように大阪が上位を独占。大阪府警は対策に取り組み、令和元年に最多だった交差点は事故を半分以下に減らしたが、大阪全体の「不名誉記録」は返上できなかった。今年は交通事故死者数も全国最多をうかがう状況で、府警はさらなる対策を進める方針だ。

協会のまとめによると、昨年の事故多発交差点は、大阪市中央区の法円坂交差点が、福岡県筑紫野市の針摺(はりすり)交差点と並ぶ22件で最多。さらに梅新東交差点(大阪市北区、18件)、西本町交差点(同市西区、16件)が続くなど大阪がワースト上位を占めた。

府警などは要因の一つとして自転車の多さを挙げる。大阪市内を中心に平坦(へいたん)な土地が多く、大阪の自転車保有台数は全国2位。都市部で交通量が多いことに加え、大阪特有の自転車マナーの悪さもあいまって、大阪の交通事故に占める自転車事故の割合は昨年、全国平均(約22%)を大幅に上回る約34%だった。

ランキングで大阪の交差点が毎年ワースト上位を占める状況を受け、府警などは対策に着手している。

元年に事故が23件と全国最多だった難波交差点(大阪市中央区)について、府警は過去3年で左折車が横断歩道に進入する際の衝突事故が「異常に多い」と分析。交差点の改良に乗り出した大阪市の協議に加わり、左折車の速度を抑制させるため交差のほぼ直角化を実現した。監視の目も強め、安全運転を呼びかける「DJポリス」を配置し、違反取り締まりも重点的に実施。昨年の事故は9件に減った。

ただ、ランキングの独占状況は変わらず、今年は事故死者数も10月末時点で大阪が全国最多の115人。府警はさらに対策が必要だとして、自転車専用通行ゾーンの明確化や、見通しを良くするための樹木の刈り込みなども進めるという。府警の担当者は「自転車のマナー啓発も必須だ」と強調している。(中井芳野)